具体的な仕事は主に3つ

SAPコンサルタントの仕事は、主に3つあります。

1つ目は、SAPシステムの導入支援です。システム導入に当たって要件を定義したり、ソリューションを提案するなど、導入前の支援を多方向から行います。この際には、クライアントのニーズを正確に把握したうえで、SAPシステムがどのように問題解決に役立つかという点をプロの視点からアドバイスする必要があるでしょう。

2つ目の仕事は、SAPシステムのカスタマイズ作業です。SAPシステムには、たくさんのテンプレートが準備されています。クライアント企業に合わせて、どのテンプレートが最適化を選ぶほか、パラメーターの設定やマスターの登録など、さまざまな作業が必要です。またプロジェクトによっては、SAPシステムから提供されていない機能が必要となることもあり、その際にはアドオン機能の開発も行います。そのため、SAPコンサルタントにはシステム開発スキルも求められます。

3つ目の仕事は、クライアント企業が導入したSAPシステムの保守や運用のサポート支援です。システムを導入しても、すべてのクライアントが迅速に使いこなせるわけではありません。そのため、使い方の研修を行ったり、ヘルプデスク体制を組んで保守をサポートするなど、必要に応じてサポートを提供します。

上記の職務によってクライアント企業が抱える問題や課題を解決することが、SAPコンサルタントの役割です。幅広いスキルや専門性が求められる仕事ですが、グローバルな企業だけでなく中小企業でもSAPシステムを導入することによって、大きな業務効率化が期待できます。